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牛が好き!(第30回)=徳之島闘牛の醍醐味を見せつけた大一番= - 徳之島「島生活」

お盆恒例になっている伊仙町の喜念青年団主催による「お盆ナイター闘牛大会」が、8月14日午後6時より目手久の「徳之島なくさみ館」で開催された。当日は、強い雨も降ったが大会開始前には上がり、いくぶん涼しくなった会場に帰省客も含めた大勢の地元闘牛ファンが詰めかけた。アトラクションを含む全10組は、700kg未満の小型牛の目まぐるしい攻防や1トンを上回る大型牛の迫力あふれる激突まで、短期戦から見ごたえ十分の長期戦を繰り広げ観客を魅了。中でも、結びの一番「戦闘美龍」対「賢大雅亮太號」のスペシャルマッチは、両牛一歩も譲らぬ闘牛ならではの醍醐味を見せつけてくれた。

〈スペシャルマッチ〉「戦闘美龍」vs「賢大雅亮太號」

「戦闘美龍」は「喜念美龍」としてデビューから3連勝し、伊仙にトレード後、今回が初場所。大きく湾曲した角を生かしたツキ・カケ・速攻を得意としており、勢いに乗っている。

一方の「賢大雅亮太號」は現在2連勝中。相手のスキを見逃さない爆弾速攻と、守備にたけたフットワークの巧みさで敵を退けてきた。

大会前の下馬評では、勝ち星と体格面で上回る戦闘美龍を有利と見る声が多かったようだ。とは言え、両牛とも前評判の高い相手を圧倒して勝ち星を伸ばしてきており、結びの一番に大いに期待していることは、会場一杯になった観客の表情が如実に物語っていた。

151101bullfight 01写真: 闘争心むき出しで闘う「戦闘美龍」(左)と「賢大雅亮太號」

闘牛ファンが固唾をのんで見つめる中、相手を待つのは賢大雅亮太號。そこへ戦闘美龍がゆっくりと入ってくる。両牛、横腹を見せつけての仕切りから徐々に向き直り、いざ対戦開始!

151101bullfight 02写真:速攻を狙う「賢大雅亮太號」(左)

ツキ・ワリの応酬から先に仕掛けたのは、賢大雅亮太號。素早く相手の懐に飛び込み、速攻で勝負を決めようとする。そうはさせまいと、ツノ掛けで敵の首をねじ曲げて凌ぎ、離れるとツキ・ワリで相手にダメージを与える戦闘美龍。

151101bullfight 03写真:ツノ掛けで凌ぐ「戦闘美龍」(右)

両牛の得意技のオンパレードとも言える激しい攻防で場内は熱気に包まれ、時間が経つのを忘れさせるほど。あっという間に15分が経過した。ここで体調に変化が現れたのは戦闘美龍、腹が大きく波打ちついに舌出しとなった。賢大雅亮太號の応援団席の歓声が、ひときわ大きく鳴り響く。

151101bullfight 04写真:舌出しとなりながら踏ん張る「戦闘美龍」(右)

だが、ここで敵に背を見せないのが連勝牛ならではの闘争心の強さだ。押し込まれると逆に押し返し、ツキ技を見舞って形勢逆転を狙う。観客席からは、満身創痍で踏ん張る戦闘美龍に対して「頑張れ!」「踏ん張れ!」と檄が飛ぶほどの根性を見せつけてくれる。

151101bullfight 05写真:舌出しとなった「賢大雅亮太號」(左)を励ます勢子

両牛への熱い声援がこだまする中、対戦タイムはやがて23分に差し掛かる。今度は、賢大雅亮太號が舌出しとなり、館内のボルテージは最高潮に達した。勢子も愛牛と一体となり励ます中、ここぞとばかりに勝負を仕掛ける賢大雅亮太號。渾身の力を振り絞って相手を柵際へ押し込むと、追い打ちを決め勝負あり。対戦タイム23分51秒。応援団が場内になだれ込み勝利の舞に歓喜する中、両牛の奮闘に惜しみない拍手が観客より送られた。

151101bullfight 06写真:勝利に沸く「賢大雅亮太號」の牛主と応援団